勝手に評価:★★★☆☆(3.4)

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芥川賞作家の中村文則による同名サスペンス小説を玉木宏主演で映画化。

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 財閥・久喜家に生まれた文宏が10歳となった。

 狂気であり、巨悪である文宏の実父は、文宏の出生の秘密を息子に告げる。

 それは文宏が純粋悪となることだけを望まれて生まれた存在で、さらに「悪」となるための教育として、14歳の誕生日に「お前に地獄を見せる」というものだった。

 その日までに1年を切ったある日、文宏は思いを寄せ合う久喜家の養女・香織が父の手によって汚されるという、地獄のごとき光景を目の当たりにしてしまう。

 香織を守るため文宏は父を殺害するが、その行為は、父が望んだ文宏が悪に近づくことでもあった。

 次第に歪み、憎悪する父の面影を宿していくことを恐れた文宏は、香織の前から姿を消し、新谷弘一というまったくの別人として生まれ変わる。

 10数年後、新谷弘一として香織を陰から見守る生活を続けた文宏は、久喜家の本質とも言える「巨悪」に遭遇する。